Dancing Light 2016

「『Dancing Lights』は、私の中にあるエネルギーや生きる力を最も強く表した作品です。これまでの経験や人生の考え方がすべて詰まっています。制作の過程を通じて、創造と啓示を同時に体験し、さらに別次元へと昇華させた。」 ——蕭勤（Hsiao Chin） 蕭勤は戦後、東西芸術の架け橋となった重要な画家です。1960年代にミラノで「プント運動」を立ち上げました。「プント」とはイタリア語で 「点」を意味し、哲学に表された起源と終点であります。この「点」は、線・面・形へと発展し、やがて彼の作品の象徴となりました。 「The Dance of Light」シリーズは、蕭勤が大切にしていた道教の哲学と、彼の代表的なモチーフである「円」と「四角」を使って、天と地の表現を反映するシリーズです。「道徳経」「禅」「荘子」の思想に触発されて、生命の原点に立ち返ることをテーマにしています。直線と曲線は心の世界と現実の世界を表し、幾何学的な形は宇宙のバランスを表しています。 力強い筆致は、宇宙に流れる「気」を表し、そこにオレンジやグリーンの鮮やかな色が重なることで、動きと広がりを感じさせています。 東洋の哲学と西洋の美学を組み合わせた本作品は、蕭勤の画家人生の中でも特に重要な作品であり、現時点最大の絵画作品でもあります。また、MGM COTAIの開業を記念して、本作を収めたドキュメンタリー「Dance of Light 2016」も制作されました。