中国北京皇家造弁所
清朝 (1644/1911) 道光時代 (1820/1850)
284 x 188センチ
非対称の結び目(ペルシア結び)
綿の経糸と緯糸をシルク、銅メッキの糸に織り込む
優れた保存状態
絨毯の端の銘:
乾清宮御用
展示:
2010年9月1日から2011年3月31日まで - Danon画廊、米国ニューヨーク
「THE SECRET OF THE GOLDEN FLOWER:Carpets from the Qianlong Palace」
所蔵歴:
ローマFrancesca Antonacciレディースの個人所蔵
清朝の皇室絨毯 –花の寓意
花は皇室絨毯の柄の中最も主要なイメージであり、自然最も本質的な精神を象徴します。中国語では、「花」という言葉には「化」という意味合いが含まれており、植物の世界で起こる進化を示します。
泥の中から生まれる蓮の花は、仏教における「清浄」と「成仏」の象徴です。仏教では、ほとんどすべての超然たる神々は、開花した蓮の上に立っているかまたは座っている姿勢が描かれています。
菩薩様の足下には蓮の花が描かれることが多く、仏陀が歩くたびに花が咲いたという伝説を暗喩したものです。従って、蓮の花をモチーフにした絨毯は、まるで俗世と浄土を繋ぐ超越的な道のようで、成仏の寓意があります。